Honey Love
入学式。
だりぃ。
サボろっかなぁ。
『よっ!裕都、そんなシけた顔してんなよ。楽しくやろーぜ。』
コイツは俺の腐れ縁仲間、藤村龍貴(ふじむらりゅうき)。
お調子者ものだけど、めっちゃ良い奴。
「あ?だってだりぃじゃん。」
『全然っ!!だってかわい子ちゃん探しで忙しいんだもん。』
またやってるよ。
コイツはクラス替えか入学式になると必ず可愛い女を探す。
毎回大したのいねぇのによくやるよ。
「俺、先行ってるぞ。」
『了解。』
今年も女が言いよってくるんだろうなぁ。
めんどくせぇ〜。
そう思い学校へ向かってると、俺の前に同じ学校と思われる女が2人歩いていた。
右側の奴って亜美じゃん。
隣にいる奴は・・・知らねぇ顔だな。
亜美の隣にいる奴は無邪気な笑顔を亜美に向けていた。
アイツ、可愛いな・・・。
まぁどーでもいいけど。
そう思いながらもアイツから目が離せない。
なんか気になる。
なんでだ?
そう思いながらもアイツを見つめたまま学校に着いた。
分かった事は美優って名前でツボがめちゃくちゃ浅くてちょー天然。
美優・・・。