Honey Love




あの入学式の日から廊下ですれ違うときはなぜか緊張するし、声を聞くだけで反応してしまう。
女を抱いても気持ち良くねぇ。



なんだよ。
俺は恋なんてする主義じゃねぇのに・・・。
でもこれって恋だよな・・・?
最悪・・・。



よし。
龍貴に相談してみるか。



「なぁ、龍貴。」



『お?どした?遂に恋でもしたかぁ?』



ぜってぇコイツ、からかってる。
図星だっつーのに・・・。



『え?図星?マジで!?』



「そうだよ。」



『やったぁ!!やっと裕都が恋したっ!!』



「何でお前が喜ぶんだよ?」



『だってやっと裕都とダブルデートできんじゃんっ!!』



龍貴、彼女いたっけ?
塚、コイツ好きな奴もいねぇんじゃなかったか?



「お前の相手は誰がやるんだよ?」



『それはもちろん、俺の彼女。な、なぁたん。』



は?
なぁたん?
誰だよ、なぁたんって・・・。




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