Honey Love
結局、放課後まで亜美の言った意味が分からずにモヤモヤしていた。
何なんだよ・・・。
全っ然分かんねぇ。
・・・早く動く・・・?
意味深だな。
『裕都。』
この声は・・・
「亜美。どうしたんだよ。」
『どうしたも何も。菜那が伝言伝えたでしょ?』
「あぁ。あれ、どういう意味だよ?」
『分からないの!?美優の事よっ!』
なんでコイツ美優の話題出してくるんだよ。
しらばっくれてみるか。
「美優?って誰だよ。」
『何しらばっくれてんのよ。アンタの初恋相手の川口美優の事よ。早く動かないと誰かに採られるって忠告してあげてるんじゃない。』
あれ?
俺、亜美に相談してねぇよな?
つぅか、なんで俺が美優の事好きなの知ってんだよ!?
「なんで知ってんだよ!?」
『そりゃあ見てたら分かるわよ。美優の隣はアタシの特等席なんだから。アンタが美優の事ずっと見てたのも全部知ってんのよ。』
コイツ、こえ〜!!
じゃあ俺、ずっと見られてたって事??