Honey Love
『っ!!何すんだよ。』
あ、ヤバい。
秀をキレさせてしまった....。
秀はキレると昔から男女構わず殴るのだ。
そして秀の手が振りかざされて私を殴ろうとした時....。
パシッ。
えっ?
瞑っていた目を開けてみると目の前には大きな背中があり、秀に一言、
『俺の彼女に手ぇあげるなんか許さねぇよ?』
そう、裕都が秀を止めてくれたのだ。
ってか、俺の彼女って....。
こんな状況なのにニヤけてしまう。
そんなニヤけてる私に向かって
『っ!?美優、こんな奴と付き合ってんのか!?俺にすればいいものを....。』
はぁ?
何言ってんだ、コイツ。
彼女いるでしょうが!!
そんな私の心の内を読んだのか読んでないのか、
『俺、この前彼女と別れて、今フリーなんだよね。だから美優に告ろうと思ったのに...。』
.....。
......なんじゃそりゃっ!!
理由、それだけかいっ!!
呆れた…。
なんでこんな奴の事好きだったんだろ?