My Doll Girl!!
名誉と不名誉
☆1☆
私、穴山桃子(あなやまももこ)が通う私立臣羅(しんら)高等学校は、普通の高校と少し違う。
それは『美術部』の存在である。
普通の『美術部』なら、自分の好きなものを油絵や水彩で描くことを活動内容としているけれど、ここの『美術部』は違う。
なぜなら、ここの美術部は
「あ! 相川桃子見ーつけたっ!!」
廊下から聞こえた男子の声に驚き、肩がびくりと動く。
私はゆっくりと自分の席から、廊下のほうへと視線を送る。
そこにはやんちゃ小僧という言葉が似合いそうな男子生徒が、目をキラキラさせてこちらを指差して見ていた。
髪の毛に赤いメッシュを入れて、右耳に二つピアスをつけている。
男子生徒は笑みを浮かべた。
私は訳がわからず、その男子生徒を見る。
私の名前を呼んだ男子生徒は、ずかずかと私の教室に入ってきて、
「お前、3年6組25番穴山桃子だろ?」
と、私の出席番号までもを確認する。
それは『美術部』の存在である。
普通の『美術部』なら、自分の好きなものを油絵や水彩で描くことを活動内容としているけれど、ここの『美術部』は違う。
なぜなら、ここの美術部は
「あ! 相川桃子見ーつけたっ!!」
廊下から聞こえた男子の声に驚き、肩がびくりと動く。
私はゆっくりと自分の席から、廊下のほうへと視線を送る。
そこにはやんちゃ小僧という言葉が似合いそうな男子生徒が、目をキラキラさせてこちらを指差して見ていた。
髪の毛に赤いメッシュを入れて、右耳に二つピアスをつけている。
男子生徒は笑みを浮かべた。
私は訳がわからず、その男子生徒を見る。
私の名前を呼んだ男子生徒は、ずかずかと私の教室に入ってきて、
「お前、3年6組25番穴山桃子だろ?」
と、私の出席番号までもを確認する。