恋スル手紙
直樹は押し黙る。
ズイッと近づく伽羅の胸が再び直樹に接触した。


「ん、慰めて、あげよっか?」


伽羅が両手で押し上げるように挟んだ胸が、谷間を作ってキャミソールの胸元から零れようとしている。
伽羅の視線は逃がさないと言うように、直樹を捕らえて離さない。


「……俺、そっちの趣味ないですから」


壁を這うように、横へとスライドしていく直樹。


「どうゆうこと?」


「いや、そのまんま。男には興味ないです、って意味」
< 13 / 36 >

この作品をシェア

pagetop