恋スル手紙
そう言いながら、ナオと呼ばれる子供はベットから飛び降り、直樹の元へと駆け寄って来た。
そして子供らしく抱き着いてきた。


「うぐっ」


直樹の口からうめき声が漏れる。
ナオは勢いよく飛び付いてきたのだった。ミゾオチに頭を当てられた直樹は、苦悶の表情を浮かべる。


「パパ? どしたの」


無邪気な顔で心配してみせるナオ。
そんなナオの体が浮き上がる。直樹がナオの衿を掴んで持ち上げていた。
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