恋スル手紙
裸のまま腰に手を当てて、まくし立てるように彩香は怒鳴りだした。


「あんたのそのしつこいところがキライ。同じようにしつこいエッチも、全然気持ち良くないし! つ〜か、あんた長すぎ。遅漏にもほどがあるでしょ?」


ふぅ〜、っと一息ついた。そしてなにかを諦めるように弱々しい声でボソッと呟いた。


「顔はカッコイイのに性格マジメ君だし、それに加えてエッチも下手じゃ救いようがないでしょ」


呆然と立ち尽くす直樹には目もくれず、軽くシャワーを浴びて彩香は出ていってしまった。
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