Escape from the DEAD second night
コンビニ内は外観同様、内部も荒れ果てていた。

ゾンビが徘徊したのか。

生存者の避難の際に荒れてしまったのか。

はたまた生き残った者が食料などを求めて物色したのか。

床には商品が散乱している。

…おにぎりや弁当といった食料品は、この時期の気温で流石に傷んでしまっているらしい。

店内には何ともいえない臭いが漂う。

それでもゾンビ達の腐臭を嗅ぎ慣れてしまった要達には、それ程の悪臭には感じなかったが。

「俺はコンビニの奥の方探してくるよ。湯を沸かすものがあれば、カップラーメンでも食べられるかもしれない」

要が店員専用のスペースへと入っていく。

芹と紅は、店内で食料や飲料水を探す事にした。

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