Escape from the DEAD second night
Despair and DEAD
血と肉片と体液に塗れたアストロは、ようやく停車する。
フロントガラスに飛び散った血液をワイパーで拭いながら。
「少し休憩してもいいだろう。ゾンビ達もいない事だし」
紅はブレーキを踏み締めた。
屋敷から随分離れた。
ここは国道の真ん中。
既に電気が止まり、信号も消えてしまった道路の中央に、紅は車を止めている。
何の問題もないだろう。
もう道路を走っている車など存在しない。
時折打ち捨てられた車が見受けられる程度。
『人間が運転している車』は、要達の乗るアストロだけだった。
フロントガラスに飛び散った血液をワイパーで拭いながら。
「少し休憩してもいいだろう。ゾンビ達もいない事だし」
紅はブレーキを踏み締めた。
屋敷から随分離れた。
ここは国道の真ん中。
既に電気が止まり、信号も消えてしまった道路の中央に、紅は車を止めている。
何の問題もないだろう。
もう道路を走っている車など存在しない。
時折打ち捨てられた車が見受けられる程度。
『人間が運転している車』は、要達の乗るアストロだけだった。