Escape from the DEAD second night
地下街の曲がり角を曲がって、無数の群衆が押し寄せてくる。

何もかもを飲み込む濁流の如き群れ。

あれに飲まれれば最期だ。

命は勿論、人間としての尊厳すら奪われる。

安らかな眠りなど与えられない。

死して尚辱められるのだ。

「行け」

小川が言う。

「でも…っ」

躊躇する芹。

「いいから行け」

小川は目を逸らす事なく芹に語りかける。

「生きろっ!!」

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