Escape from the DEAD second night
しばし確認した上で。

「いいだろう、入ってくれ。ゾンビどもに追われたりしていないだろうな?」

仲間と共に素早く校門を開ける男性。

紅が車を敷地内に入れると、また素早く門を閉めて厳重に施錠した。

…徹底している。

それだけ彼らが、ゾンビ達による襲撃や惨状を目の当たりにしてきたという事だろう。

「よく生き延びてきたな。歓迎する」

要達を迎え入れ、男性はようやく僅かに笑顔を覗かせた。

「ここには今百名前後の生存者がいるんだが…誰がどこから来ているのかまでは把握できていない。君達のはぐれた仲間がここにいるのかまでは、我々にはわからないが…」

「いや、受け入れてくれただけでも有り難い。仲間探しは自分達でやるから、そこまでの気遣いは無用だ」

車から降りてしっかりとロックして、紅は男性に受け入れた事への礼を述べた。

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