Escape from the DEAD second night
紅は瞬時に判断する。

跪いた要の腕を掴む。

「ここはもう駄目だ、私達も逃げるぞ要」

「……」

「何をしている、要!」

立ち上がろうとしない要の腕を引っ張り上げる!

「お前もここでゾンビに成り果てる気か!来生のように!」

「……!」

紅の言葉で、要の瞳に炎が宿る。

彼は立ち上がり、紅の胸倉を掴んだ!

…それでも紅は顔色一つ変えない。

「紅さん…物には言い方ってものがあるだろう…!」

「酷い奴だと思うか?恨んでくれて構わないよ」

紅は逆に要の胸倉を掴み返した!

「憎悪でも、生きる原動力にはなるからな」

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