涙のスイッチ
「だーかーら、美和ちゃんの男に会いに行った事は謝っただろー?もう遠い入学式の話じゃん、いい加減忘れろよー」


「それだけ罰は重いの。美和もなんとか言ってやりなよ?」


「ん…。でもあたしのカレシとか、そんなんじゃないし…」


「美和は甘いんだから。ねぇ?理香?」


「ハハッ!彩菜ってば、美和のボディーガードだね?」


「まぁまぁ、いいじゃん♪今日はオレ様達の提案を君達に教えてやろうと思ってさー」


「何、その上から目線」


「題して!“もうすぐGW、美和ちゃんのハートゲット旅行、決行!!”ドンドン、パフパフ
~」


「「「………」」」


しらけるあたし達をよそに、お弁当を食べ始める旭くんと大介くんと聡くん。


何かタイトルを聞くだけで、食欲半減。


あたしは箸でタコさんウィンナーをつつきながら、彩菜と理香に助けを求めた。
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