涙のスイッチ
「で、その題して、って何?」


「まんま。美和ちゃんのハートをゲットすべく熱海の温泉行くの。一泊ならみんな都合つくだろ?予約済み」


「「「はぁ!?」」」


「旭がさぁ、やめろっつーのに聞かなくてさ。な?大介?」


「そーそー。てかオレも行く気満々だけど?なっ、理香?」


「え…。理香、どーゆー事?」


理香はしまった、という表情で大介くんを睨んだ。


「理香?」


「あーっ、もうッ!大介のバカッ」


「いいじゃん。隠してる方が不自然だろ?オレと理香、つき合ってんの」


「「えーっ!!」」


驚いたのは、あたしと彩菜だけ。


「旭くん達、知ってたの?」


「まぁな。最初から大介は理香狙いだったから」


知らなかった…。
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