涙のスイッチ
「てゆーか、何で隠してたの?」


「だってさー、美和ちゃんがあまりにも旭を拒否るからさ、理香が内緒にって言うし」


「「理香!!」」


「…ゴメン」


「あたしら友達でしょー?言ってくれれば良かったのに。ね?美和?」


「うん、うん」


「でもあたしが大介と、ってなると6人でいる事が多くなっちゃうじゃない?美和は旭なんて眼中にないし、悪いかなぁと思って」


「と、言う事でめでたし。3日の日、駅で待ち合わせ。快速乗れば1時間半で着くぜ?あーっ、楽しみ♪ねっ、美和ちゃん♪」


断りたいけど、断れない。


きっと理香も大介くんとの初めての旅行、楽しみにしてるに違いないから。


追い込まれた…。
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