涙のスイッチ
「どうすれば…他のコ見てくれるの?」
「オレも聞きたい。
どうすればオレを向いてくれる?
宮園の男なんて部活にかまけて美和ちゃん放りっぱなしじゃないか?
寂しい思いさせてカレシ面、おいしいとこだけかいつまんで美和ちゃんを束縛して、羽をむしり取るように自由奪って。
ソイツの何がいい?
毎日一緒にいられるオレの方がずっと近いし、笑わせてやれるし、守ってやれる。
違うか?」
「迪也くんは…。迪也くんはそんな人じゃないもんっ!」
「じゃあ、ソイツは美和ちゃんの何を持ってる?
オレの知らない美和ちゃんを持ってるのか?
日に一度のメールや電話で何がわかる?
オレは美和ちゃんのシャープペンに猫がついてる事も、弁当に欠かさずコーンクリームコロッケを入れてる事も、ジュースはイチゴミルク味が好きだって事も知ってる。
比べてみろよ。
アイツは美和ちゃんの何を持ってる?」
「オレも聞きたい。
どうすればオレを向いてくれる?
宮園の男なんて部活にかまけて美和ちゃん放りっぱなしじゃないか?
寂しい思いさせてカレシ面、おいしいとこだけかいつまんで美和ちゃんを束縛して、羽をむしり取るように自由奪って。
ソイツの何がいい?
毎日一緒にいられるオレの方がずっと近いし、笑わせてやれるし、守ってやれる。
違うか?」
「迪也くんは…。迪也くんはそんな人じゃないもんっ!」
「じゃあ、ソイツは美和ちゃんの何を持ってる?
オレの知らない美和ちゃんを持ってるのか?
日に一度のメールや電話で何がわかる?
オレは美和ちゃんのシャープペンに猫がついてる事も、弁当に欠かさずコーンクリームコロッケを入れてる事も、ジュースはイチゴミルク味が好きだって事も知ってる。
比べてみろよ。
アイツは美和ちゃんの何を持ってる?」