涙のスイッチ
「「ありがとうございましたっ」」


挨拶と片付けを終え、迪也くんはフェンス脇にいるあたしの所まで来てくれた。


「オスッ!美和。来てくれてサンキュ」


「すごかったね?迪也くん、打者押さえ込んだね?」


「なんかさ、美和が見えたらここでやるっきゃない!って気がして。でも、つまんなかっただろ?美和と野球って結びつかねぇよな」


「ううんっ!そんな事ない!迪也くん、ユニフォームかっこいい、ね?」


「なんか制服よりこっちの方がしっくりくるんだ」


「そっ…か…」
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