涙のスイッチ
♪~♪~♪


鞄の中からケータイの着信音。


パネルには“鎌田 旭”の文字。


今のあたしなら流されないような気がした。


「もしもし?」


『美和ちゃん?今、どこ?』


「えっと…宮園、かな」


『そっか。今日1人で帰っちゃったし、心配でさ、って…。間違いなくオレのせいなんだろうけど』


「うん…。ごめんね…」


『ごめんとか勘弁。なんかフラれたみたいでヤダ。な、明日、会えない?』
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