涙のスイッチ
GWが明けて、毎日学校で彩菜と理香と、聡くんと大介くん。


そして、旭くん。


「みーわちゃん♪今日はどこ寄って帰ろっか?」


「あ、旭くん。今日も遊んで帰るの?」


「何?何?別な事したい?保健体育の予習でもする?」


───バシンッ!


容赦なく彩菜が旭くんの顔をぶつ。


「ちょっと美和!ホントにこんなチャラい男でいいわけ?」


「ウフフ…。ホント、チャラいね?」


「あー、美和ちゃん、笑った!オレが笑わせたんだよね?ね?」


旭くんはあたしを笑わせてくれるために、日に何度も小ネタを仕入れては披露して、彩菜にぶたれる。


そんな一生懸命さが、痛い。


だって、まだあたしは…。
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