涙のスイッチ
彩菜の言う通り。


あたしはどうにもコントロールできない気持ちを、たまたま好きだと言ってくれた旭くんに預けて。


旭くんの苦しさや辛さを見て安心してたなんて。


そんなの。


まともなつき合いじゃ、ない。


「うん…。アリガト、彩菜」


「わかったら、ほら、旭に言う事あるでしょ?あたしら4人、先に帰るから、ちゃんと自分の想い伝えなよ?」


「うん…。少し前を向いてみる、ね?」


「そう。美和ならできるっ!」
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