涙のスイッチ
「そんなのウソじゃないっ!

あの時、百合子先輩に声かけられた時、繋いだ手を離したのは迪也くんの方だよ!?

隠し事しないって言ったのに、百合子先輩に告白されたの黙ってたの、迪也くんだよ!?

ちっとも同じじゃない!

ちっとも近づかない!

あたしと迪也くんは…同じ道なんて歩けないっ!!」


あたしはエレベーターに乗り、ドアを閉めようとするのに、迪也くんが強くあたしの手を引いた。
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