涙のスイッチ
あたし一一一久世元 美和(くぜもと みわ)は。
ひきこもり。
もう2週間になるかな…。
最初は心配してくれたパパとママは、あたしを精神科に連れて行こうとしたり、学校じゃない所、例えば…「かわいい服買ってあげるから、気晴らしにお買い物に行かない?」とか。
なんとかあたしを部屋から出そうとしたけど。
今となっては喧嘩ばかり。
今朝もリビングからパパの怒鳴り散らす声と、ママの金切り声が聞こえてた。
「お前が甘やかし過ぎたんじゃないのかっ!?」
「仕事ばかりで何一つ家庭をかえりみなかったあなたに何がわかるのッ!!」
毎朝同じ。
だんだん問題はあたしの事じゃなくなって、お互いを罵り合う喧嘩に変わる。
パパが仕事に出掛けるギリギリまで続いて、玄関のドアが乱暴に閉められると、ママの啜り泣く声が聞こえる。
ひきこもり。
もう2週間になるかな…。
最初は心配してくれたパパとママは、あたしを精神科に連れて行こうとしたり、学校じゃない所、例えば…「かわいい服買ってあげるから、気晴らしにお買い物に行かない?」とか。
なんとかあたしを部屋から出そうとしたけど。
今となっては喧嘩ばかり。
今朝もリビングからパパの怒鳴り散らす声と、ママの金切り声が聞こえてた。
「お前が甘やかし過ぎたんじゃないのかっ!?」
「仕事ばかりで何一つ家庭をかえりみなかったあなたに何がわかるのッ!!」
毎朝同じ。
だんだん問題はあたしの事じゃなくなって、お互いを罵り合う喧嘩に変わる。
パパが仕事に出掛けるギリギリまで続いて、玄関のドアが乱暴に閉められると、ママの啜り泣く声が聞こえる。