涙のスイッチ
こんな家もウンザリ。


寮のあるどこか遠い学校を受ければ良かったかな…。


のろのろとベッドから這い出て、シャワーを浴びようと部屋を出た。


一一一ガシャン!


一一一ガシャン!


派手な音が聞こえて、あたしはお風呂場には向かわず、そっとキッチンを覗いた。


一一一ガシャン!


ママが。


血相を変えて食器棚から次々とお皿を床に投げつけていた一一一。
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