涙のスイッチ
「美和、久しぶり」
「うん…。久しぶり…だね?」
「なんだよ、借りてきた猫みたいな顔しちゃってさ」
「そっかな…」
「オレさ、美和が帰ってから、毎日ジョン借りて散歩してたんだ」
「ジョン?」
「うん。なんか美和と歩いてる気がした」
「ウフフ…。散歩、あたしも楽しかった」
他愛のない会話なのに、太いけど艶のある迪也くんの一言一言に、あたしの心に春が来る。
「うん…。久しぶり…だね?」
「なんだよ、借りてきた猫みたいな顔しちゃってさ」
「そっかな…」
「オレさ、美和が帰ってから、毎日ジョン借りて散歩してたんだ」
「ジョン?」
「うん。なんか美和と歩いてる気がした」
「ウフフ…。散歩、あたしも楽しかった」
他愛のない会話なのに、太いけど艶のある迪也くんの一言一言に、あたしの心に春が来る。