涙のスイッチ
「みーわちゃん♪」


「あ、旭くん…」


「用って?どこ行くの?」


「えっと…宮園…」


「宮園学院?カレシいるの?」


「カレシでは…ないけど…」


「でも男なんだ?オレもついてっていい?」


「こ、困るよっ!」


「って言われちゃほっとけないよなー。その男よりオレがいいって知ってもらうためにも、同伴な」


「旭くんっ!」


「ん?」


「本当に…困る…」


「うん、行こっ」


聞いちゃいない…。


鼻歌まじりに先を歩く旭くんを仕方なく追った。
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