風少女
おかしい。
あの子…濱中美和に話しかけられて数日、まだ葉月は時折ため息をつく。
…一体どうしたんだ。
もう考えても仕方がない。…今日、家に帰って聞いてみよう。
「葉月」
「………ん?」
「どうしたの?」
「なにが…?」
「濱中さんに会ってからずっとそんな調子じゃないか」
すると葉月は顔を少し顰めた。
そして僕の机をあさり、一つのプリントファイルをとりだす。
おもむろにページを開いていく。
「……濱中美和、16歳。
交通事故で○○年の8月17日、死亡。
担当者……」
少し高い声で、葉月はそれを読み上げていく。
8月17日…今年の?
待ってくれ!今日は8月15日、明後日なんじゃないか!
「担当…者……
認識番号100-502」
「100-…502?認識番号…?」
「私の名前」
葉月が顔を顰める。
「認識番号100-502。
花音葉月はここの世界での名前」
あの子…濱中美和に話しかけられて数日、まだ葉月は時折ため息をつく。
…一体どうしたんだ。
もう考えても仕方がない。…今日、家に帰って聞いてみよう。
「葉月」
「………ん?」
「どうしたの?」
「なにが…?」
「濱中さんに会ってからずっとそんな調子じゃないか」
すると葉月は顔を少し顰めた。
そして僕の机をあさり、一つのプリントファイルをとりだす。
おもむろにページを開いていく。
「……濱中美和、16歳。
交通事故で○○年の8月17日、死亡。
担当者……」
少し高い声で、葉月はそれを読み上げていく。
8月17日…今年の?
待ってくれ!今日は8月15日、明後日なんじゃないか!
「担当…者……
認識番号100-502」
「100-…502?認識番号…?」
「私の名前」
葉月が顔を顰める。
「認識番号100-502。
花音葉月はここの世界での名前」