風少女
「花音葉月です。よろしく」


美人な葉月は、男子に人気が出た。花音葉月ファンクラブが出来たくらいに。

ああ、恐ろしい。

葉月は驚異的な存在だ。


「アタシ本多詠(ウタ)、よろしくね花音さん」

「詠?珍しい名前だね」

「あっはは、よく言われるんだー。」

「…よろしく」


本多詠はクラスの明るいムードメーカー的な存在だ。

ただテンションが高いだけで。

その証拠に葉月がテンションにビビり一歩下がった。



「詠―!今日カラオケいこーよー!」

「まぢオッケー!あ、花音さんも来る?」

「私、いいよ」

「…そっかぁ。んぢゃまったねー!」



手を大きく振り、本多詠は去って行った。
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