隣の君がすき。
ニュースを見ていると、お母さんが言った。

「翔太くん、もう行っちゃったんじゃないの?」


「あ、そっか。翔太くん歩きだもんね」


あたしは様子を見に、玄関に行った。

ドアを開けると、ちょうど翔太くんが靴を整え、歩こうとしているところ。


「翔太くん、おはよ!」


翔太くんは、となりの部屋に住む一つ上の先輩。

名前は、中野翔太(なかのしょうた)。

「あ、苺。もう出るの?歩き?」


「ううん、自転車。あとちょっとしたら出るつもり」


「そっか、じゃ俺行くわ。じゃ、学校で」


「うん」





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