隣の君がすき。
机に筆記用具とノート、教科書をひろげ、さっそく翔太くんのノートを開いてみる。
翔太くんの字で、単語やまとめが綺麗に書かれている。
自分でまとめてたんだ。
ノートに、メモが挟まれていた。
『単語とか書いたりするときは、色ペンで大事な所をかこんだり、線を引いたりすると復習するときにすぐに見つけられるからおすすめ。
単語もちゃんと意味を覚えてたくさん練習すれば自然と覚えるからやってみて 翔太』
…ありがとう。
翔太くんのさりげない気遣い、嬉しい。
モヤモヤもなぜか消えて、さっそく単語の練習を始めた。
翔太くんのノートを見習って、色ペンを使ったりして工夫しながら。
絶対、覚えられる気がする。
翔太くんが教えてくれたんだもん。
翔太くんがいてくれて、良かった。
そう、素直に思えた。