本当の理由
いじめ




『有紀ちゃんっ!これあげるっ!』


『わぁ!指輪だぁっ!!ありがとう!』


『大きくなったら、僕と結婚してねっ?』


『私もゆ-クンと結婚する!』


―――…

「っ…ゆ…くん…っ」

…夢…か…。

「…学校いかなきゃ…」


カチャン…

「あ…」

落ちたのは淡いピンク色のオモチャの指輪…。

「ゆぅ…く…っ…」

指輪を見る度に思い出す…優くんとの思い出。
優くんとお揃いの…大切な指輪だから…。
私の…初恋の人…


って…なに8年も前の事を語ってるんだろ…私…。

「…いってきます…」


なんて言っても誰もいないんだけど…ね…。


私の両親はこの町に越してきた私が小学3年生のときここに来る途中に事故で死んじゃった…。

そして私だけが生かされたんだ…。



「…優くん…会いたいよ…っ…」







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