本当の理由
細川さんから次から次へと意味のわからない言葉がでてくる…
「…木村君に…私の何を言ったの…?」
細川さんはとんでもない事を口にした…。
「小学生の頃にアンタの家の隣に引っ越してきたのは誰だった?」
小学生の…頃…私の家の隣…?
ま…まさか…!
「っ…優…くん…!?」
でも…木村君の…名前は…
『木村 優李』
あ…優くんの苗字って…
「まさか…木村君って…」
「そう、あの小学生の頃の男の子は…木村優李君よ」
そんな…じゃあ…木村君は…優くんは…私だとわかっていて…いじめたの…?
「…どうして…?」
「ふふ…相当ショックみたいね…
どうして…優くん…?
あの時…さよなら言わずにこっちへきたから…?
優くんのお母さんは…知ってるんじゃないの…?
「ふん、まぁそうゆう事だから、せいぜい頑張って?」
それだけ言うと細川さんは去っていった。
指輪…返してもらってないし…。
その時…私は初めて屋上じゃない場所で泣いた…。