本当の理由
とうとう細川は白状した。
「っ…ごめん…な…さ…」
「お前の事…許さないから…ね…?」
「っう…!っっ…」
「…有紀の指輪、返せ」
細川はポケットからピンクの指輪を出した。
やっぱり…こいつが持ってた…
僕はピンク色の指輪を細川から取り上げて優花を探しにいった。
――――…
「はぁっ、はぁ…」
有紀…何処にいるの…?
君に謝りたい…
今更だけど…伝えたい…
許される事じゃない…
だけど伝えたい…
君が好きって…
カタッ…
…?こんな時間に教室から物音がした。
「…有紀…?」
…嘘…でしょ…っ…?
「っ有紀っ…!」
有紀の腕からは赤い血がつたっていた…
リストカット…