本当の理由



今日はいろんな事がありすぎたなぁ…。

今の時間は6時過ぎ。

「そろそろ帰ろっか?」

「うん…」


有紀は少し寂しそうな顔で頷いて、僕の制服の袖をギュッと握ってきた。


「…有紀?どうしたの?」

「…さみしい…」


弱々しい声で有紀は言った。


そういえば…有紀は家族がいないんだ…。

今までずっと…寂しい思いをしてきたんだよね?


と、僕は思いついた。




「今日、僕ん家泊まる?」


「…へ…//?で…でも、ご家族の方は…?」



「大丈夫だよ。もう暗いし…僕ん家近いから…ね?泊まって?」



今日は…一緒にいたい。


「…じゃあ…今日だけ…//」



「うん、おいで」





学校を出て早速家へと向かう。



< 45 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop