本当の理由



ガラッ

シ―ン…

え…なに…?

私が入った瞬間、騒がしかった教室が急に静かになった…。


「私の机…ないし…」


すると思いがけない人物が口を開いて言った…


「クス…机なら…あそこにあるよ…?」


え……

私の机は元の場所にはなく、ベランダに放り出されていた。

声の主は…木村君…か…


すると女達が私を囲んだ。
「あんたさぁ…援交してるんだってね?」

「はい…?」

何言ってんの?
いつ私が援助交際なんかしたの?

…あぁ…わかった…
私は木村君の罠にかかったんだね…


「何とか言ったら〜?」

はぁ…

「私…何もしてませんが?」

それが女の子達はムカついたんだろう…

「なっ…!こいつ…!」



―――

その日私は初めて殴られた。


それだけならよかったけど…日に日にいじめはエスカレートしていった。

教科書は捨てられ、トイレには閉じ込められ、呼び出されては殴られた。


倉庫に一日中閉じ込められた事もあった。




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