本当の理由
そして屋上を見つけていじめられてはそこに行き、泣きつづけた…。
毎日…そんなだった。
そして2年生になった。
だけどこの高校は何故か3年生まではクラス替えがなくて…また同じクラスの人間だった。
相変わらず私へのいじめは続いた。
そうして今に至る。
10分くらい泣いたら、もう何もかもどうでもよくなった…。
気づいたら私は屋上の手すり部分を乗り越えていた。
ここから飛び降りたら…楽になれる…?
お母さんやお父さん達のとこに行ける…?
…一つ疑問があった…。
どうして木村君は私をいじめたのかなぁ…?
今更考えても…仕方ないかなぁ…
ガチャ
え…誰…
「?!っ…有紀っ…!!」
や…木村君…っ…
私はあの光景を思い出して怖くなった。
私は飛び降りた…
…つもりだった…。
私は暖かい温もりを感じた。
「っ…有紀っ…!死んだら…ダメっ…!!」
木村君…?
なん…で…?
木村君はボーっとしている私をゆっくりとドアの辺まで連れてきた。