只今恋愛学習中

「もう、希美の面倒見れない・・・。」


目の前で深いため息をつくかえ。


「希美ちゃん、楓ちゃんね、今日のドーナッツ何にするのって
聞きたかったんじゃないのかなーって、思うんだけど・・・。」



おーーーーー!!
なるほどね!!


「あたしって今日ここにドーナッツ奢ってもらいに
来たんだった・・・」


うん、今なら極度の天然だとか、アホだとか言われてた意味が分かった。

一人でウンウン言ってるあたしの前で、小さくハイタッチしてる二人。


(絵里、ナイスフォロー)
(ううん、楓ちゃんも大変だね・・・)

そんな声が聞こえてきそうだと思ってるのは、絶対あたしの勘違い。


だと思いたい・・・・。


なんとなく気まずくなって、三人とも黙ってたら、
安曇野君と凛矢君、明良君がお店に入ってきた。

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