只今恋愛学習中


「おっと、チャイム鳴ったな。あと二時間授業あるけど、行くか?」

凜矢がわざとっぽく問いかけてきた。
返事なんか聞かなくても分かってんのに。


「もち、行くわけねーだろ。」

「やっぱし。」


「昼飯までここで昼寝やな。」


明良はすでに寝っ転がって、目を閉じてやがる。

「まだなんも言ってねーだろ。」

上から明良に言ってはみるものの

「せやけど寝るんやろ??」


もう半分寝かけの明良に
「まぁな。」

わざとっぽく笑って答えて凜矢と俺も寝る体制に入った。
3人の寝息が聞こえるまでに、5分もかからなかった。
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