只今恋愛学習中
「「……………」」
しばらくの沈黙。
「なんか言えよ。これじゃあ俺が一人ですべったみてーだろ。」
この空気、たえれねー。俺は二人にきいた。
はじめに口を開いたのは凛矢、
「なんかって言われても、コメントのしようがないとゆうか、お前が俺らになにを求めてんのかわかんねーし。なー?」
「せやなー。たしかに凛矢の言ーたとうりやわ。」
うーー、確かに二人の言ってる事は間違ってるとはいえねー。
けど、なんかほしーじゃん。俺だけか?こーゆー時になんか言って欲しいって
思うのは俺だけか?
「せやけど、あの奏太が特定の女の話すんのめずらしーなー。どんな子ーやったん?」
「そーだな、確かにそこは気になる。」
「あの奏太」って、俺ってそんなに女癖わりーか?
「どーって…。」
まあ、顔は確かに可愛いの部類だな。
色素の薄いセミロングの髪、一重だけど大きい目、150あるかないか位の
小柄な体型。
「確かにかわいいっちゃかわいいけど、無駄にうるせー。ありゃメス猿だな
メス猿。キーキー言ってたし。」
気づいたら高校の校門前。入ってすぐ横には、クラス発表の掲示板があって、
すでに何人かの生徒が集まってる。
「メス猿って言ってるわりには、結構楽しそうな顔してるぜ。」
「ほんまやー!ななっ、どーせ俺ら放課後暇やろ?その女見に行けへん?」