只今恋愛学習中
さりげなく守ってもらってる感じがして、
勝手に意識しちゃう。
そんなわたしに気づかない感じで前に前にどんどん進む。
鼻歌まで歌ってルンルンしてる。
なんだか、背は高いのに年下の子に懐かれてるみたい。
「・・・・。よしっ!着いたで」
一人でそんなことをぼーっと考えてたら、頭の上の方からテンションの
あがった明良くんの声がした。
「・・・・ここって・・・。」
「そっ!アミューズメントフロアっちゅうん?? ちょっと前に
パソコンいじってて見つけてん。」
目の前にある少し大きめの建物。
時間が時間だから、あんまり人はいないけど、
普段は結構にぎわってるんだろうなぁ~。
「やっぱ、元気ないときはこーゆー所にくるんのが
一番やからな!!」
「私が、泣いてたから・・・。」
「うん、俺と二人っきりっは嫌かもしらんけど。」
「違うよ!!嫌なんか思ったこと今日で一回もなかったもん!!」
自分でも、どっからこんな声出したんだろって思うくらいの音量で
明良君に向かって怒鳴っちゃった。
「・・・あのっ、ごめんなさい。 でも、嫌なんて、ホントに一回も
思わなかったから・・・。」
もごもごと言い訳をしながら、俯いてばっかりの私の頭を
また明良君が優しく頭を撫でてくれる。
さっき、明良君が年下なんて思ったけど、私の方が全然年下
みたいだなあ。