只今恋愛学習中
先に沈黙を破ったのは、明良君。
「絵里ちゃん。」
低い男の子らしい声で名前を呼ばれて、少し上の方にある顔を見上げると、
耳まで真っ赤な明良君が私を見てて、
「はい。」
小さすぎるくらいの声で、返事をして
「・・・俺は、絵里ちゃんがめっちゃ好きや。」
「・・・・・。」
「・・・・今日会ったばっかやし、まだかなり早いんかも知らんけど、
めっちゃ好きやねん。」
「・・・・うん。」
「こんな俺でよかったら、付き合ってくれませんか?」
関西弁じゃなくて、標準語。
さっきまでのおちゃらけた顔じゃなくて、キリっとした顔。
なのに、すっごく顔は真っ赤で。
「えっと、あの・・・。こんな私で良ければよろしくお願いしますっ。」
私も今、明良君に負けないくらい真っ赤なんだろうな。
「よっしゃーーーーーー!!!!」