遠次元恋愛!?
「ねえねえ、蕾ちゃ・・・ん・・・」

後ろから誰かの声がする。


私は前を向き、まるで決められたかのような直線上・・・

つまり、帰り道を


ぶれることなく歩き続ける。


「・・・・・・ほーんと、どうやったら話してもらえるんだろうね」

「だよねー・・・先生とも話さないよね。」


皆さんから見れば、この光景


ちょっと不気味ですか?


・・・・・・まあ、私にとっては毎日のことなんですけどね


この私、鈴木 蕾(16) は


現在通っている高校の中の都市伝説のうちの1つ。

「鈴木 蕾が言葉を発している現場を見ることが出来たら第一高校のヒーロー」

なんだそうです(笑)(笑)

・・・ほーんと、馬鹿馬鹿しい・・・・・・・・・


なんて心の中で呟きながら早足で歩き続ける。


「・・・・・・はあ」


あ、溜息。


後ろでひそひそとささやく声が聞こえた。



それから間もなく、家の前に着いた。

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