†導かれる聖女†
「ル、ルーク…
パーティー会場までは
どのくらいかかるの?」
ルークに追いついた私は
隣にいたルークを見上げながら尋ねた。
「すぐだ」
ルークは私を一切見ずに
ツカツカと進んで行く。
「…ルーク?」
「あぁ」
返事もそっけない。
そんなに似合わないのかな…
見るのも嫌なくらい…
悲しくなって立ち止まると、ルークも足を止めた。
「どうした…?」
「……………」
何も言えずに俯くと、
ルークが私に歩み寄ってきた。