†導かれる聖女†


「ル、ルーク…
パーティー会場までは
どのくらいかかるの?」


ルークに追いついた私は
隣にいたルークを見上げながら尋ねた。



「すぐだ」


ルークは私を一切見ずに
ツカツカと進んで行く。


「…ルーク?」

「あぁ」


返事もそっけない。
そんなに似合わないのかな…
見るのも嫌なくらい…


悲しくなって立ち止まると、ルークも足を止めた。


「どうした…?」

「……………」


何も言えずに俯くと、
ルークが私に歩み寄ってきた。






< 107 / 207 >

この作品をシェア

pagetop