†導かれる聖女†


《聖剣》

かつて、神が地上に住まっていた時代。


神は人が腐っていくのを感じ、天へと住まいを移す決意をする。


だがいくつかの神は人を裏切る事が出来ず、人間はまた改心出来ると信じた。


人を信じる道を選んだ7つの神達は魔の使い達を退く力を人間達に与える。


それを聖剣と呼んだ。


その聖剣を扱える人間は限られ、現時点ではまだ確認出来ていない。


聖剣は自らを扱う剣士に相応しい者を選び、選定する。


選ばれた人間のみが手にする力だ。


「風の聖剣士…
あなたが手に入れたのは
断罪の風剣………」


聖剣が彼を選んだ理由が分かる気がする…


彼は力を他が為に欲し、守る為に使う事を望んだ…


それが彼が聖剣士となる為に必要だった資格。


「…驚いたな……」


ルークは感心したようにティアネイを見る。
そこに先程までの殺意は消えていた。







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