†導かれる聖女†
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視界が開けると、そこは夕日が綺麗に見える丘だった。
『私はどうして生まれたの?好きでこんな力…持ってるわけじゃないのに…』
銀色の髪に金の瞳を持つ女の子は一人夕日を見ていた。
汚い体も髪も服も…
そんなのはどうでも良かった。
ただ……
寂しかった……
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『魔女リリスの名において冥界の扉を開かん』
銀色の髪を靡かせ、その鋭い金色の瞳を神官達へと向ける。
彼女の前には冥界の扉があり、鍵となる彼女の言葉を待っていた。
『私は…生きる為に……』
殺さなければ殺される。
だから私は…
『ケロベロス!!!』
闇の猛獣を召喚し
操る。それは私の力の一つ。
『うああああぁ!!』
『た、助けてくれっ…』
…………あなた達は
私を助けてくれなかったじゃない…
なのに…どうして力を求めるの……?
そんなの……ずるいよ…
だって…結局私は……
人を殺すなんて
出来ないのだから……