†導かれる聖女†
*聖剣士ティアネイ


「助けてティアネイ!!」


そう私が叫んだ瞬間…


「…契約の下、我が命ず。その詞を受け入れ従え…
風を操し、裁きを与えん。
目覚めよ断罪の風剣!!!」



ードゴーーンッ!!!



物凄い風がアンデットと私の間を駆け抜けた。


「…か…ぜ………?」


放心状態で座り込んでいると、力強い腕に抱きしめられる。


「怪我は無いか!!?」


自分とは少し違う金髪の髪の青年が私の前にいる。


来てくれた………


「ティアネイ……」


私はティアネイの背に腕を回す。


「ありがとう……」


私の心を助けてくれて…
守ってくれてありがとう…



「あぁ。仲間だろう?」


ティアネイの言葉にチクリと胸が痛む。


仲間…か………
何故だろう…それだけじゃ物足りない自分がいる。








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