†導かれる聖女†
『人間風情が………
それを寄越せ。それは
お前達のような下級生物に扱えるような代物ではないわ!!』
「意味が分からない。
こいつはやらないしセシルは物じゃない」
セシルをこいつらアンデットが狙うのは何故だ……?
「こいつはお前達アンデットにとって害なす存在だろう?」
何故殺すのではなく
欲する……?
『くく……くくくははっ!!
何も知らずにそれと共にいるのか!?
無知は愚かしいな』
アンデットは奇怪に笑う。
「何だと…?」
『それは世界の理、真実、セフィロトの扉を開く存在。その扉が開かれし時…
新たな世界の創造が始まる』
アンデットは言い終えると
可笑しそうにまた笑った。
『世界の創造…すなわち
神の誕生……』
「…それとセシルに何の関係が…」
ーガキンッ
アンデットは不意をついてティアネイにダガーナイフを投げつけた。
それをティアネイは聖剣で弾き返す。