†導かれる聖女†


『せいぜい無知なままで
いればいい!!!!
そして歎け!!
それの存在がいかに自らの運命を左右する存在だったかという事を!!!』


ーガキンッ


ティアネイの剣から凄まじい風が生まれダガーナイフを弾き返す。


「…セシルに刃を向けた事…
俺に刃を向けた事と同じと思え!!」



ーザシュッ!!!!



『グギャアアァァァッ!!』


ティアネイの剣によってアンデットはいとも簡単に消された。


「セシル!!無事か!?」


部屋に慌ててルークが入ってくる。


「うん……
ティアネイがアンデットを」

「そうか……
あぁ、お前も無事か?」

「なんだよそのついで、おまけみたいな言いようは!!」



そんな会話をしている二人を私は笑顔で見つめる。


『…良かった……
ほら…あなたは一人じゃない…』


その時、声が聞こえた。
私は慌てて立ち上がる。








< 165 / 207 >

この作品をシェア

pagetop