†導かれる聖女†


「…この匂い…どこかで…」


ルークも敏感に反応する。ルークも知っている魔の気配といえば…


「まさか………
ルーク!!!!」


嫌な気配と予感を感じて、私は悲鳴に近い声を上げた。


「来るぞ!!!」


ルークは剣を生み出し遠方から飛んできた刺を跳ね返す。


「行くぞ!!!!」


いつ解放したのか、ティアネイは風の剣を振りかざす。


―ビュオオオオオーッ!!


風は棘を吹き飛ばした。









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