†導かれる聖女†
「セシル…大丈夫か…?」
体の力が入らない私を、ルークは優しく支える。
「ん…大丈…夫……」
途切れそうになる意識を必死につなぎ止め、私はそう答える。
「ウィ…ザード……
あなたの好きにはっ…」
「聖女よ…テストをしよう。お前達が我を楽しませられるか…否か…」
テスト………
何をしようっていうの…?
「ふざけないで!!!!」
半ば悲鳴に近い声を上げる。
「セシル…お前どうした…?」
ティアネイは私を心配そうに見つめる。
許せない…私がこの人を許せる筈が無い。
この人は私の大切な人を奪った……